近視の進行する年齢はどれぐらい?

視力の進行は年齢とも深く関わってきます。
とくに親は子供が近視が進行をはじめる年齢と止まる年齢についてしっかりと把握しておくことが大事です。

近視が進行する年齢を知る前に仮性近視について知っておく必要があります。
これはその名の通り「仮の状態」。つまり視力が低下し、表面上は近視と同様の状態にあるのです。

これは目の焦点を合わせる毛様体筋と呼ばれる筋肉が一時的に働かなくなってしまうことで生じるものです。
これはとくに小学生に多く見られるもので、おもな原因は目の酷使。

とくに現代社会ではゲームやパソコン、さらには高学年にもなると携帯電話を使用するようになるため発症のリスクが高まります。

一時的なら心配はないのだろう、と思いがちですが、適切な対策を施さずに放置しておくとそのまま真正の近視になってしまいます。ですから視力検査で仮性と診断された場合には早い段階で対策を行う必要があります。

このケースでは通常よりも早い年齢、場合によっては小学校中学年くらいのうちに進行が始まるといわれています。
もう少し成長すると真正の近視が進み始める子供が出てきます。

だいたい小学校高学年から中学生に入る頃がもっとも多い時期と言われており、授業を受ける際にメガネが欠かせない子供がでてきます。
とくに中学校の3年間がターニングポイントと言われており、入学した際には裸眼で過ごしていた子が高校受験の際にはメガネで試験を受けるケースがよく見られます。

一方近視が止まる年齢は一般的には20歳とされています。劇的な視力回復が可能と言われるレーシック手術も多くのクリニックでは20歳以降を対象にしています。
それ以前はまだ視力の進行がまだ進んでいるため、手術で正確な矯正を行うのが難しいからです。

ただし、目を酷使する環境から20歳を過ぎてから近視が進行するケースも増えており、止まる年齢に関しては一概には言えない状況になっています。
どちらにしろ、お子さんの視力が低下しないよう、早い段階から生活環境に配慮しておくことが求められます。