仮性近視の治療の定番、ミドリンによる点眼の効果と副作用とは

仮性近視は目の焦点を合わせるために働く毛様体筋が一時的にうまく機能しなくなった状態です。

そのため安静にしておけば回復することが可能です。
ただ、目を酷使する生活を続けていると回復がうまく進まなくなり、最終的には真正の近視になってしまいます。

そのため、仮性近視の症状が進んでいる場合には医療機関や医薬品を使用した治療も行われます。
そんな仮性近視の治療の定番ともいえるのがミドリンと呼ばれる点眼薬です。

「調節麻酔点眼薬」とも呼ばれており、医療機関でもごく一般的に使用されています。

この点眼薬の特徴は毛様体筋を弛緩させる効果がある点。冒頭に挙げたように、仮性近視は毛様体筋がうまく働かなくなったことで生じるのですが、その理由が目の酷使による筋肉の緊張。ゲームやパソコンを長時間やり続けることでつねにこの筋肉を使う状態を続けたことで過度な緊張状態に陥り、うまく動かすことが出来なくなってしまうのです。

デスクワークをしている方なら長時間モニター画面を見続けたことで視界がぼやけてしまったり、肩こりや頭痛を覚えた経験があるはずです。

これらも場所はこと異なりますが筋肉が緊張状態を続けたことによるものです。
このミドリンはそんな緊張状態に陥った毛様体筋を意図的に弛緩させることで緊張を和らげ、機能を回復させることができます。その結果目の焦点をうまく合わせることができ、仮性近視の症状を改善できるのです。使用は1日1回、就寝前に行います。

こうしたミドリンの効果を見ると期待と不安の両方を感じる親御さんが多いのではないでしょうか。
目の筋肉を弛緩させるなんて大丈夫なのかと。実際、この点眼薬を使用する際には副作用に関する知識と注意点を把握しておくことが必要です。

まず副作用では目の腫れや赤み、かゆみ、結膜炎、眼圧の上昇による目の痛みや視力の低下、吐き気、嘔吐、血圧の上昇などが見られます。

さらに深刻なケースでショック症状による呼吸困難や意識障害が見られるケースもあります。
もちろん、これらの副作用はごく稀なケースですが、覚えておいて損はないでしょう。
またお子さんが嫌がる点ではすごく滲みるというのもあります。