日常生活に支障をきたすのは0.8ぐらいから

なんとなく子供の視力が低下しているようだなと思ったら、まずは眼科で仮性近視検査を受けてみることをおすすめします。

視力の低下を疑うのは、テレビを見る際に近づいてみたり眼を細めてみるようになるので子供をよく見ているとわかります。

仮性近視検査では、近視のように見える状態でも実際に近視になっているのかそれともなりかけている仮性近視なのかを区別するために行います。

仮性近視と診断された場合にはすぐにメガネをかけるのではなく生活習慣を改善することによって視力を元通りに戻すよう試みます。

生活習慣というのは、テレビを見る時間・本を読む際の姿勢・スマートフォンの画面を長時間見続けるといったところです。
日常生活で眼を酷使すれば視力が低下するので眼を休めて視力が回復するように試みます。

実際に仮性近視ではなく近視になっている場合には、生活習慣を改善しても元通りに戻る可能性は低いためメガネを使って日常生活における不都合を解消する治療法が選択されます。

近視の場合、いくつからメガネをかけたほうが良いのでしょうか?
視力検査によると、まったくメガネが必要ないのは0.9以上の場合と言われています。
つまり、0.8以下の場合には何らかの矯正を行ったほうが良いでしょうということです。

しかし、0.8ならメガネが必要で、0.9なら必要ないというわけではありません。
あくまで数字で見ると0.1の違いがありますが、実際は微々たるものです。

0.8ぐらいの視力があれば勉強をしたり読書をする時の手元ははっきり見えているので、そうした作業をする際にあえてかける必要はないのです。

また、視力の測定は眼が疲れていない時のほうがいいので測定時期によって微妙に異なったりします。
0.8の視力の人は測定する時により0.9であったり0.7であったりです。

自宅で視力の低下を疑って眼科に行かなくても学校で定期的に視力検査があり、そこでC判定(0.7以下)と判断されると眼科を受診しないといけません。

メガネは日常生活に支障が出て来てから

視力が低下してきても学校では前の席であったり字を大きく書いてくれたりするのでメガネは必要ないことも多々あります。

しかし、いくら学校側の配慮があっても仮性近視検査などで0.3ぐらいの視力と判定されると手元はまだ肉眼ではっきり見えても、黒板の文字や遠方のものはボンヤリとしか見えなくなってしまいます。

視力がいくつからメガネにしようかと悩んでいる場合には、学校で黒板の文字が見にくかったりして支障が出てきた時に作るようにしましょう。

メガネを作る基準と言うのは視力がいくらからというものはありません。

黒板の文字がはっきりと見えないと授業についていけなくなり、体育の授業だとボールが見えなかったりするので危険です。

視力矯正器具を作る場合には、矯正後は1.0ぐらいになるように合わせることが多いのですが、少しでも目にかかる負担を軽減したい場合には、あえて0.9ぐらいに合わせて作ることも可能です。

初めてメガネを掛ける場合であったり、裸眼と矯正視力の差がある場合は目に負担を掛けます。

子供の視力矯正は、できるだけ目にかかる負担を軽減するため必要ない時にはあえて使用しないことが大切です。

視力が低下している状態でメガネを掛けないと目を細めてみたりして目に負担が掛かるのでさらに視力が低下する可能性がありますので視力が低下してきたら適切に矯正するようにしましょう。

一般的には視力が0.3~0.7までの間は必要な時にだけメガネを掛けて0.3以下になると常時メガネが必要とされています。

メガネを掛けると視力が低下する

メガネを掛けると更に視力が低下するのでメガネを掛けたくないという人がまれにいます。
これは半分正解で半分不正解です。

メガネを掛けることで視力が低下するというのはありえます。
・メガネがあってない
・眼を酷使する

この2つが主な理由です。
メガネがあってない状態で使い続けると目に疲労がたまり視力が低下します。
もうひとつはよく見えるようになったからといって目を酷使するということです。

ともに目の酷使が原因となっています。

それに対してメガネを掛けても視力が低下しないというのは適切なメガネを掛けて目を酷使しなければ視力は低下しないというものです。

メガネを掛けるといろいろな因果関係があって視力が低下することが多いしそう思われています。